バックアップまたはスキャン中に行われる Enterprise Vault (EV) File System Archiving (FSA) のプレースホルダファイルの呼び戻しからアプリケーションを除外する方法

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問題

アーカイブ済みアイテムの呼び戻しを禁止するプログラムのリストを指定できます。これは、ファイルシステムのオフライン属性を正しく認識しないウイルス対策プログラムやバックアッププログラム、その他のファイルスキャンプログラムを使用する場合に最も有効な手段です。そのようなプログラムではプレースホルダとしてマークされたすべてのアイテムが呼び戻される可能性があります。FSA には所定の期間に呼び戻せるファイル数に制限があるため、オフラインファイルを無視できない場合はバックアップ中に、このしきい値を超過する可能性があります。

プレースホルダの取得から特定のプログラムを除外するには、Placeholder サービスを実行している各ファイルサーバーでレジストリ値を編集してプログラムのリストを指定します。

解決方法

トラブルシューティング:
バックアップソフトウェアがファイルを呼び戻しているかどうかを判断するには、次のいずれかの操作を行います。

1. Windows Explorer を使用して、バックアップされたファイルの一覧を表示します。プレースホルダのショートカットには固有のアイコンがあり、オフラインのファイル属性が示されます。

2. File System Archiving レポートファイルを確認します。以前のバックアップ実行時にファイルが呼び戻された場合、ファイルが次第にプレースホルダのショートカットに変わっていくことが一連のレポートからわかります。

3. EVPlaceholderService の Dtrace を実行し、プレースホルダを呼び戻している実行可能ファイルを探します (https://www.veritas.com/docs/000125000 を参照)。


方法 1:

警告: Windows レジストリエディタの使用を誤ると、オペレーティングシステムが正常に機能しなくなる可能性があります。Windows レジストリを変更する場合は十分に注意してください。レジストリの変更は、レジストリエディタの操作に精通しているユーザーのみが行うようにしてください。レジストリを変更する前に、レジストリとワークステーションの完全バックアップを実行することをお勧めします。


1. [スタート] > [ファイル名を指定して実行]に移動し、「Regedit」と入力して Windows レジストリを開きます。

2. Windows 32 ビットバージョンでは、「HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\KVS\EnterpriseVault\FSA」に移動します。Windows 64 ビットバージョンでは、「HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Wow6432Node\KVS\Enterprise Vault\FSA」に移動します。

3. [PlaceholderService]を右クリックし、[新規] > [文字列値]を選択して「ExcludedExes」という名前を入力します。

4. [ExcludedExes]の文字列を編集し、プログラム実行可能ファイルの名前をセミコロン (;) で区切って指定します。たとえば、Windows Explorer、「MyBackupProgram」、「MyAntivirus」という名前のプログラムを除外する場合は、次のように指定します。

               Explorer.exe;MyBackupProgram.exe;MyAntivirus.exe


5. Enterprise Vault File Placeholder サービスを再開します。

注: この機能は Windows ファイルサーバーでローカルに実行しているプロセスに制限され、別のサーバーまたはクライアントシステムからリモートで開始された要求では機能しません。この機能は、FSA エージェントを実行している Windows ファイルサーバーのみで利用できます。NetApp、Celerra、または VNX CIFS サーバーには適用されません。

 

方法 2:

EVFSABackupMode.exe ユーティリティを使用してファイルサーバーをバックアップモードにできます。バックアップを行う前に、この操作のスクリプトを作成します。

1. コンピュータのローカルグループである Enterprise Vault Backup Operators をファイルサーバーで作成します。別の方法として、Enterprise Vault Backup Operators という名前のドメイングループを作成することもできます。ファイルサーバーが NetApp でホストされている場合、NetApp CIFS サーバーで Enterprise Vault Backup Operators グループを作成する必要があります。

注: バックアップモードをこの方法で制限する場合、Enterprise Vault Backup Operators グループに属していないユーザーは通常通りにファイルを呼び戻すことができます。

2. バックアップアプリケーションのサービスアカウントを Enterprise Vault Backup Operators コンピュータグループに追加します。

3. 関連するファイルサーバーの FSA 対象が、パススルー呼び戻しメソッドを使用するように設定されていないことを確認します。使用するように設定されていると EVFSABackupMode は無視されます。パススルー呼び戻しはサーバーごとまたは対象ボリュームごとに無効または有効にできるので、パススルーを完全に無効にする必要はありません。パススルー呼び戻しを無効または有効にするとき、サービスまたはタスクを再開する必要はありません。

4. コマンドプロンプト (CMD) で、Placeholder サービスを実行しているサーバー上の Enterprise Vault プログラムフォルダ (通常は C:\Program Files\Enterprise Vault または C:\Program Files (x86)\Enterprise Vault) から、以下の例のように backup スイッチを使用して EVFSABackupMode.exe を実行します。

EVFSABackupMode.exe -backup MyWindowsServer
EVFSABackupMode.exe -backup MyFiler MyDirServ


ここで、「MyWindowsServer」は Placeholder サービスを実行している Windows ファイルサーバーの名前です。「MyFiler」は NetApp CIFS ファイルサーバーの名前です。「MyDirServ」は、Enterprise Vault Directory サービスを実行している EV サーバーの名前です。「MyDirServ」はこのユーティリティを NetApp CIFS ファイルサーバーに対して使用する場合のみに必要です。

5. サーバーを通常の動作に戻すには、次のコマンドを実行します。

EVFSABackupMode.exe -normal MyWindowsServer
EVFSABackupMode.exe -normal MyFiler MyDirServ

ここで、「MyWindowsServer」は Placeholder サービスを実行している Windows ファイルサーバーの名前です。「MyFiler」は NetApp CIFS ファイルサーバーの名前です。「MyDirServ」は、Enterprise Vault Directory サービスを実行している EV サーバーの名前です。「MyDirServ」はこのユーティリティを NetApp CIFS ファイルサーバーに対して使用する場合のみに必要です。

NetApp ターゲットの BackupMode の状態を確認するには、以下のクエリーを EnterpriseVaultDirectory データベースの FileServerEntry テーブルに対して実行します。

 

Use EnterpriseVaultDirectory
Select DnsName, BackupMode from FileServerEntry

 

0 の場合: BackupMode が設定されていません。

1 の場合: BackupMode が設定されています。

注: FileServerEntry テーブルに対する上記のクエリーを使用して、Windows ファイルサーバーのターゲットの BackupMode の状態を監視することはできません。Windows ターゲットに対して BackupMode が設定されていることを確認するには、それぞれの Windows ファイルサーバー上の EvPlaceholderService プロセスで Dtrace を実行する必要があります。
Dtrace を有効にするとき BackupMode がすでに設定されている場合は、EvPlaceholderService によって呼び戻し処理が実行される前に呼び戻し防止が要求を遮断するので、Dtrace 出力でアクティビティがキャプチャされることはありません。BackupMode を -backup または -normal に設定する前に Dtrace を有効にすると、次に示すように BackupMode の状態を確認できる特定の行がキャプチャされます。

BackupMode を –backup に設定する場合:
EV:L Attempting to enter backup mode for the FSA filter driver
EV:L Backup mode set for the FSA filter driver

BackupMode を –normal に設定する場合:
EV:L Attempting to exit backup mode for the FSA filter driver
EV:L Exited Backup for the FSA filter driver
 

EMC Celerra でのファイルの呼び戻し防止

Celerra / VNX ターゲットでは、dhsm 機能を使用してサービスアカウントなどの Active Directory グループまたはユーザーが Celerra / VNX ファイルシステムからプレースホルダの呼び戻しをトリガすることを防止できます。たとえば、バックアッププログラムやウイルス対策プログラムのサービスアカウントによるプレースホルダの呼び戻しを防ぐことができます。

グループのメンバーまたは個別のユーザーアカウントが CIFS インターフェイスを通じてプレースホルダの呼び戻しをトリガすることを防ぐには、適切なグループまたはアカウントをそれぞれの Celerra / VNX Backup Operators グループに追加します。次に、以下のコマンドを実行して、アカウントがプレースホルダを呼び戻すことを防ぎます。


fs_dhsm -modify -backup offline


ここで、「Fs_name」は Celerra 上のファイルシステムの名前です。

Issue/Introduction

アーカイブ済みアイテムの呼び戻しを禁止するプログラムのリストを指定できます。これは、ファイルシステムのオフライン属性を正しく認識しないウイルス対策プログラムやバックアッププログラム、その他のファイルスキャンプログラムを使用する場合に最も有効な手段です。そのようなプログラムではプレースホルダとしてマークされたすべてのアイテムが呼び戻される可能性があります。FSA には所定の期間に呼び戻せるファイル数に制限があるため、オフラインファイルを無視できない場合はバックアップ中に、このしきい値を超過する可能性があります。

プレースホルダの取得から特定のプログラムを除外するには、Placeholder サービスを実行している各ファイルサーバーでレジストリ値を編集してプログラムのリストを指定します。